翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

外国漂流記 - 翻刻

外国漂流記 - ページ 4

ページ: 4

翻刻

又船のやつらを被打破船中に垢(アカ)水三四尺程溜り昼夜無 嫌(キライ)汲出 ̄シ麻綱 ̄ニ て 船を数ヶ所結巻又々御鬮を戴けるに五百里沖と有夫より三月十七日迄 漂居(タヽヨイヲリ)候処呑水一円無之船中無之船中 餓死(ガシ)する躰になり候ゆへ船中一同海 汐(シホ)こり を取身を清め天を拝し祈候得は誠難有事かな晴天 俄(ニハカ)に曇(クモリ)り立て雨(アメ)ふり 出し候事常ならすやづらに桶(ヲゲ)躰(ハチ)【鉢?】を置水思ひのまゝに戴 既(スデニ)に入物に水余り 外に水可入物なしと申し候得は俄雨はれしかるに海上の水色替り見得ける ゆへ四月朔日ゟ毎日御鬮以里数を願候得は三百里或は弐百里百四五 拾里と日々に山路へ近 ̄ク なり五月九日御鬮を戴候得は十五里と有ける故 船中大きに悦ひ翌十日西の方に雪の高山を見受船中一同寄り集り 何国の山にてあらん色々 評議(ヒヤウギ)しけるに凡日本に見 馴(ナレ)ぬ雪山なれは 日本にてはよもあらじと再(フタヽ)ひ是を愁(ウレ)ひ兔弐角間を取内に山は次第に近ク なり何国にもせよ此地に揚(アカ)らばやと評儀極 ̄メ碇(イカリ) ̄ヲ卸 ̄シ元船を掛置米 ̄ヲ 三俵■懸 ̄ケ伝間船に乗り移 ̄リ小嶋の有ける所に伝間船を寄せ候て近所 ̄ヲ 伺ひ見るに人の住ぬる様にも見得す無是悲其夜をあかし同十一日 朝に元船見届候得は其夜中破船致 ̄シ船中力を落し夫より日本成か 外国なるかと御鬮をを弐本書て戴けるに難有や外国と有又人里え 何程隔(ヘタヂ)候哉と御鬮を戴候処道法五十五里と有ける故伝間船に乗 ̄リ 同十二日より其岸に続 ̄キ人里を尋けるに人の住ける所不見得三十日 余之間順風の時は走り向風の時は■をおし又は浪立 ̄ニ相成 雨降(アメフル) 時はなきさを見合伝間船を陸(クガ)へ付野宿をいたし段■得けるに