翻刻
【右丁】
よく見れば焼ヶ嶋にて山中一同に火もへ出テ
其煙を人家にて有けるとおもふ心ぞみぞ見■【6ページ初頭に同じ文字あり】なれ
辺の堀中にあれ人家あまやケ様に心のくるひ
けるはもしやかぶものにつまれ【消ち】有しかと
とつと一度に笑ひけり久し板に山を見て
又も■【過ヵ】ゆと楽しみ是よりは一向山も見ず
程なく午正月に成りける扨■にかわりたる
【左丁】
事は寒さの内に暖成る事正月朔日之【?】朝汐をあびて
帷子単物にて御繕につく今般時はの何やらも
身悦ひれ【?】米をすり団子を拵へ雑煎の規式
時も此暖気成事も東南の■【?声?】成るか斯のごとく
成ル上は唐土に裸国あると申事うそならず
かくて最早水乏しき有之処朔日の夜雨そばへ
水弐斗余り溜り村立二日夜に■■船に積る此節