翻刻
【右丁】
西南へ流れいる処に十九日夜右の北大風にて浪
殊の外高く今もくだけるやと溜息つひで
こらへ居ける斯く浪風ならく船は横流れに
候得共浪楫に打あてかへばともぎ登り
着きにしやくらもあじめく様子に候得は
水越しなど打切り捨る誠に是よりハかの
うつを船に異ならず金手を束ねて
【左丁】
くつろぎはてたる次第なり斯のごとくにして
段々西南へ流れ居ける処同廿七日に小き山を
見付段々其山のかたへ船流を行候得はすは
是社八丈島にて有らん皆々飛あがるべく
辺其島は?■■■わらづとまぜかへすたやすがり【???】
し【?】事共なり然る処に船弐丁計りあらき
西へ〳〵と流れ越ス其上近次第よく見れは