琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: ハワイ大学所蔵 阪巻・宝玲文庫 vol. 1

中山伝信録物産考 地 - 翻刻

中山伝信録物産考 地 - ページ 32

ページ: 32

翻刻

阿咀呢、葉長 ̄シテ旁 ̄ニ有_レ刺、久 ̄シテ成_レ ̄ス林 ̄ヲ、連蔓 ̄シテ堅利、可 _レ為_二潘藩牆_一 ̄ト、葉可_レ造_レ蓆 ̄ニ、根可_レ造_レ索 ̄ニ、開_レ ̄ク花 ̄ヲ者 ̄ヲ為_二男 木_一 ̄ト、花白 ̄シテ若_二蓮瓣_一 ̄ノ、合_レ ̄シ尖_二 ̄ル左右_一 ̄ニ、迸叠十餘朶、直 上 ̄シテ五椏蘂露如_レ ̄シ枝 ̄ノ、長 ̄サ数寸、芳劣烈如_二 ̄ク橘花_一 ̄ノ、女 木無_レ ̄シテ花、結_レ ̄フ実 ̄ヲ、大 ̄サ如_レ ̄ク瓜 ̄ノ膚紋起_レ ̄ス釘 ̄ヲ、皆六稜《割書:也》、可 _レ食、云即婆羅蜜 ̄ノ別種、《割書:也》 ̄ト粤東 ̄ニモ亦有_レ之、名_二鳳梨_一 ̄ト    阿咀呢《割書:一種開_レ ̄ク花 ̄ヲ者即男木《割書:也》薩|州方言アダン》    女木《割書:阿咀呢一種無_レ花結_レ実者|即女木《割書:也》一名鳳梨肥州長》      《割書:崎方言アナヽス》

現代語訳

阿咀呢は、葉が長く側面に刺がある。長い年月をかけて林を成し、蔓が連なって堅く鋭利で、垣根とすることができる。葉は莚を作ることができ、根は縄を作ることができる。花を開くものを雄木とする。花は白く蓮の花弁のようで、左右が尖って合わさり、重なり合って十数朶、直立して五椏の蕊が枝のように露出し、長さ数寸、芳香は橘の花のように烈しい。雌木は花がなく、実を結ぶ。大きさは瓜のようで表面に釘状の紋様が盛り上がり、すべて六稜《である》。食用可能で、婆羅蜜の別種《である》と言われ、広東にもまたこれがあり、鳳梨と名付ける。 阿咀呢《一種で花を開くものが即ち雄木《である》。薩摩州の方言でアダン》 雌木《阿咀呢の一種で花がなく実を結ぶものが即ち雌木《である》。一名鳳梨。肥前州長崎の方言でアナナス》