翻刻
【右丁】
馬鞭(むまつゝら)草 艾葉(もぐさ) 蘇葉(しそ) 薄荷(めくさ)葉
右は草 茎葉(くきは)ともにもちゆ手足のいたみ
しひれ或ひきつりなとするには五木湯に
浴し寒湿のいたみもろ〳〵の瘡の類には
八草湯に浴すへし甘松白芷なんとの
湯に浴するよりはるかに勝れり八草湯も
貝-原-翁の大-和本-草にある八草は菖蒲
《割書:からぜきせらあやめ|かきつはたせうぶの類》艾-葉 芣(おゝ)-苡(はこ)荷(はす)-葉(のは)蒼(おな)-耳(もみ)忍-冬
蘩(はこ)-蔞(べ)馬⁻鞭⁻草なり《割書:馬鞭草野に多し葉は麻に似たり|茎は馬のむちに似たり》
【左丁】
〇湯治中 禁忌(いみきらひ)多し慎むへし浴-中酒多く
飲へからす酔て浴すへからす浴-後即時に
飲へからす空腹(すきはら)に浴すべからず腹満ちて
浴すへからす
〇第一房事をはなはた忌む湯治前-後一-
月-余慎むへし今湯-中色-慾をこゝろかけ
好-者あり此-等命を不_レ知の愚-人論するに
たらす能々戒むへし
〇浴湯の際 昼(ひる)-寝(ね)すへからす怒へからす草