翻刻
[指-南-廣-義 ̄ニ云。]福-州 ̄ヨリ往_二琉-球_一 ̄ニ。由_二 ̄リ閩-安-鎭_一出_二 五-虎-門_一 ̄ヲ。東-沙 ̄ノ
外 ̄ニ開_レ ̄キ洋 ̄ヲ。用_二 ̄ルヿ單-《割書:或 ̄ハ作|_レ 乙 ̄ニ》辰針_一 ̄ヲ十-更。取_二 ̄ル雞-籠-頭《割書:見_レ ̄レハ山 ̄ヲ卽從_二 ̄リ山 ̄ノ|北-邊_一過_レ ̄ス船 ̄ヲ。以-》
《割書:下 ̄ノ諸-山|皆-同 ̄シ。》花-瓶-嶼彭-家-山_一 ̄ヲ。用_二 ̄ルヿ乙-卯並 ̄ニ單-卯針_一 ̄ヲ十-更。取_二 ̄ル釣-
魚-臺_一 ̄ヲ。用_二 ̄ルヿ單-卯針_一 ̄ヲ四-更。取_二 ̄ル黃-尾-嶼_一 ̄ヲ。用_二 ̄ルヿ甲-寅《割書:或 ̄ハ作|_レ卯 ̄ニ》針_一 ̄ヲ十-《割書:或 ̄ハ|作》
《割書:_レ 一 ̄ニ|》更。取_二 ̄ル赤-尾-嶼_一 ̄ヲ。用_二 ̄ルヿ乙-卯-針_一 ̄ヲ六-更。取_二 ̄ル姑-米-山_一 ̄ヲ。《割書:琉-球西-南|方 ̄ノ界-上 ̄ノ鎭》
《割書:山|》用_二 ̄テ單-卯-針_一 ̄ヲ取_二 ̄リ馬齒_一 ̄ヲ。甲-卯及甲-寅-針 ̄ニ。收 ̄テ入_二 ̄ル琉-球那-霸
港_一 ̄ニ。
福-州五-虎-門 ̄ヨリ至_二 ̄ル琉-球姑-米-山_一 ̄ニ。共 ̄ニ四-十-更 ̄ノ船。
琉-球 ̄ヨリ歸_二 ̄ル福-州_一 ̄ニ。由_二 ̄リ那-霸-港_一用_二 ̄テ申-針_一 ̄ヲ放_レ ̄チ洋 ̄ニ。辛-酉-針一-更-半。
見_二姑-米-山。並 ̄ニ姑-巴-甚-麻-山_一 ̄ヲ。辛-酉-針四-更。辛-戌-針十-二
更。乾-戌-針四-更。單-申-針五-更。辛-酉-針十-六-更。見_二 ̄ル南-杞
山 ̄ヲ。《割書:屬_二 ̄ス浙-江|溫-州_一 ̄ニ》坤-未-針三-更。取_二 ̄ル臺-山_一 ̄ヲ。丁-未-針三更。取_二 ̄ル里-麻
山_一 ̄ヲ。《割書:一-名|霜-山》單-申-針三-更。收 ̄メテ入_二 ̄リ福-州定-海-所_一 ̄ニ。進_二 ̄ム閩-安-鎭_一 ̄ニ。
琉-球姑-米-山 ̄ヨリ至_二 ̄ル福-州定-海-所_一 ̄ニ。共 ̄ニ五-十-更 ̄ノ船。
前海-行日-記
閩 ̄ノ有-司既 ̄ニ治_二 ̄シ封-舟_一 ̄ヲ畢_レ ̄ヘ工 ̄ヲ。泊_二 ̄ス于太-平-港羅-星-塔_一 ̄ニ。五-月十-
日壬-午。賫_二 ̄テ
詔-勅_一 ̄ヲ至_二 ̄ル南-臺_一 ̄ニ。以_二 ̄テ小-舟_一 ̄ヲ至_二 ̄ル泊-船 ̄ノ所_一 ̄ニ。十-五-日祭_レ ̄リ江 ̄ヲ取_レ ̄リ水 ̄ヲ。蠲_二-吉 ̄シ
現代語訳
『指南広義』に云う。福州より琉球に往くには、閩安鎮により五虎門を出る。東沙の外に洋を開き、単辰針(或いは乙に作る)を用いること十更。鶏籠頭、花瓶嶼、彭家山を取る(山を見れば即ち山の北辺に従って船を過す。以下の諸山皆同じ)。乙卯並びに単卯針を用いること十更。釣魚台を取る。単卯針を用いること四更。黄尾嶼を取る。甲寅針(或いは卯に作る)を用いること十更(或いは一に作る)。赤尾嶼を取る。乙卯針を用いること六更。姑米山を取る(琉球西南方の界上の鎮山)。単卯針を用いて馬歯を取り、甲卯及び甲寅針にて、琉球那覇港に収め入る。
福州五虎門より琉球姑米山に至るまで、共に四十更の船程である。
琉球より福州に帰るには、那覇港により申針を用いて洋に放つ。辛酉針一更半。姑米山並びに姑巴甚麻山を見る。辛酉針四更。辛戌針十二更。乾戌針四更。単申針五更。辛酉針十六更。南杞山を見る(浙江温州に属す)。坤未針三更。台山を取る。丁未針三更。里麻山を取る(一名霜山)。単申針三更。福州定海所に収め入り、閩安鎮に進む。
琉球姑米山より福州定海所に至るまで、共に五十更の船程である。
前海行日記
福建の有司は既に封舟の工事を治し畢え、太平港羅星塔に泊す。五月十日壬午。詔勅を賫して南台に至る。小舟を以て泊船の所に至る。十五日江を祭り水を取る。吉日を蠲定し