翻刻!江戸の医療と養生

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滑稽五穀太平記 2巻 - 翻刻

滑稽五穀太平記 2巻 - ページ 31

ページ: 31

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【右丁】 互(たがひ)に諍論(さうろん)に及(およぶ)といへども。本(もと)是(これ)同根(どうこん)より生(しやう)ず。彼団子(かのたんご) につくるもろこしの粉挽唄(こなひきうた)にも。兄弟(きやうだい)好和(よくあ)へり。和楽(くわらく)して 且(かつ)楽(たのし)むと謡(うた)ひしはかやうな。鬩(いぢりあひ)をさせまい為(ため)なり。 今(いま)より心(こゝろ)を改(あらため)て。兄弟(けやうだい)の交(まじはり)を厚(あつ)くし各(おの〳〵)我一分(わがいちぶん)を 守(まも)りて更(さら)に他(ひと)を羨(うらやみ)。妬(ねた)み謗(そし)り陥(おとしい)れて。みづから手足(てあし) をたち。骨肉(こつにく)を損(そん)することなるべしと。明竟(めいくわう)〳〵 とひかりつけ給(たま)へば。飯(めし)はめし櫃(びつ)の底(そこ)に大汗(おほあせ)を流(なが)し。 餅(もち)は重箱(ぢゆうばこ)の角(すみ)にころけ。酒(さけ)は熱燗(あつがん)のさてたるごとく。 【左丁】 言句(ごんく)も出(いで)ずすつこみけり    第十回 当時(そのとき)日天子(につてんし)莞爾(にこ〳〵)とわらはせ給ひ。善哉(よきかな〳〵)々々/汝等(なんじら) 我一言(わがいちごん)に我執(がしう)を折(くぢ)きて。二(ふた)つの眼(め)に米粒(こめつぶ)のやう成(なる) 泪(なみだ)をこぼし。随順(まつろひ)しことさすがに大宜都比売神(おほげつひめかみ)の 種(たね)なりと賞賛(しやうさん)し給(たま)ひ。飯(めし)餅(もち)酒(さけ)の三士(さんし)をして夫々(それ〳〵) に其職(そのしよく)に任(にん)じ給ふ。先(まづ)飯(めし)は一年(いつねん)三百六十日つゝ此世(このよ) あらん限(かぎり)。現身(うつすみ)の人(ひと)の命(いのち)を継(つぐ)大役(たいやく)あれば。穀王(こくわうの)