翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

五たいそう - 翻刻

五たいそう - ページ 8

ページ: 8

翻刻

これはしたり下の重 からさきへつめれ ばよかつた 大王これはてうほう 【重宝】 なるものなりてい ねいにしまつて おくべしとて 二人の小せう 【小姓】 にいゝつけゐん らうへつめさ 【印籠】 せ船 はね つけ 【根付】 とぞ なりに    けり だまつて はいつて  ゐなさ 【挿絵内】 てん ほう どうじ さりら【「と」では】は【然りとは=まったく】 めいわくわ かしゆさま おがみやす こりや なんたる こつちや きうく つな事じや めつ■うどうじ  此重へはもう  つまらぬ     【■■  二文字ほどありそうに見えますが?】

現代語訳

「これは失敗した。下の重から先に詰めれば良かった。」 大王は「これは重宝なるものなり。丁寧に仕舞っておくべし」と言って、二人の小姓に言いつけ印籠へ詰めさせ、船は根付となったのであった。 「黙って入っていなさい。」 【挿絵内】 てんぼう童子 「それにしてもまったく迷惑な。我が主様を拝みやすい。」 「こりゃあ何たる窮屈な事じゃ。」 「めっそう童子よ、この重へはもうつまらぬ...」

英語訳

"This is a mistake. We should have packed the lower compartment first." The great king said, "This is a precious thing. It should be carefully stored away," and ordered his two pages to pack them into the inro, and the ship became a netsuke. "Quietly get inside." [In the illustration] Tenbo-doji "Even so, this is truly troublesome. Our lord is easy to worship." "What terribly cramped conditions this is!" "Messou-doji, in this compartment there's no more room..."