伊那市×みんなで翻刻

コレクション: 内藤家資料 (1) 2

藩翰譜(十二・上) - 翻刻

藩翰譜(十二・上) - ページ 11

ページ: 11

翻刻

毛利か家にしたしかりけれハその世つきの事をはかる孝高 はからひて殿下に申して御養君して家つかせ たらんにハ家のためも国のためもよかんぬと覚ゆといふ 親正も此事尤しかるへしとてまつ左衛門督隆景の 許に来て此よしをつく隆景聞てその事もしなりなん にハ我等か家の幸にこそあんなれとはかりこたへて生駒 か帰るを待かねていそき施薬院の許に内記むかいひて 隆景殿下の御君によつて筑前の国を領するのみ にあらす筑後肥前の中にして 二郡□の地を下し たまふ我齢すてにかたふきぬ此恩に 報し奉らん 日なし秀秋に国ゆつり 参らせ隆景ハ山陽のうちに して老養ふへきほとの地給て 籠り居てさふら ハんにハ何事の幸かこれにすくへき此よしをもつて 内々 御気色をうかゝひて 給るへしとそいひてける 関白此よしを 聞召悦ひ給ふ事なゝめならす隆景か こふによつて そのよつきと こそなされけれ其後 隆景かはからひにて これも又故陸奥守元就か孫 なりける秀元して輝元かよつきとなす《割書:輝元秀元ハ|従兄弟也》 《割書:くハしき事ハ毛利か伝と|あはせ 見るへし》隆景かかくはかりしハ輝元か家ハ 嫡流にて おのか家ハ 庶子なれハ嫡流の/難(種)姓たえなん