琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: ハワイ大学所蔵 阪巻・宝玲文庫 vol. 1

中山伝信録 巻一 - 翻刻

中山伝信録 巻一 - ページ 25

ページ: 25

翻刻

 [指南廣義云]福州往琉球由閩安鎭出五虎門東沙  外開洋用單《割書:或作|乙》辰針十更取雞籠頭《割書:見山卽從山|北邊過船以》  《割書:下諸山|皆同》花瓶嶼彭家山用乙卯並單卯針十更取釣  魚臺用單卯針四更取黃尾嶼用甲寅《割書:或作|卯》針十《割書:或|作》  《割書:一|》更取赤尾嶼用乙卯針六更取姑米山《割書:琉球西南|方界上鎭》  《割書:山|》用單卯針取馬齒甲卯及甲寅針收入琉球那霸  港   福州五虎門至琉球姑米山共四十更船  琉球歸福州由那霸港用申針放洋辛酉針一更半  見姑米山並姑巴甚麻山辛酉針四更辛戌針十二  更乾戌針四更單申針五更辛酉針十六更見南杞  山《割書:屬浙江|溫州》坤未針三更取臺山丁未針三更取里麻  山《割書:一名|霜山》單申針三更收入福州定海所進閩安鎭   琉球姑米山至福州定海所共五十更船   前海行日記  閩有司既治封舟畢工泊于太平港羅星塔五月十  日壬午賫 詔勅至南臺以小舟至泊船所十五日祭江取水蠲吉

現代語訳

『指南広義』に云う:福州から琉球に往くには、閩安鎮より五虎門東沙の外に出て開洋し、単辰針(或いは乙と作る)を用いて十更で雞籠頭を取る(山を見ればすなわち山の北辺より過ぎ、船は以下の諸山も皆同じ)。花瓶嶼・彭家山を経て乙卯並びに単卯針を用いて十更で釣魚台を取る。単卯針を用いて四更で黄尾嶼を取る。甲寅針(或いは卯と作る)を用いて十更(或いは一と作る)で赤尾嶼を取る。乙卯針を用いて六更で姑米山(琉球西南方界上の鎮山)を取る。単卯針を用いて馬歯を取り、甲卯及び甲寅針で琉球那霸港に入る。 福州五虎門から琉球姑米山まで合計四十更船である。 琉球から福州に帰るには、那霸港より申針を用いて放洋し、辛酉針一更半で姑米山並びに姑巴甚麻山を見る。辛酉針四更、辛戌針十二更、乾戌針四更、単申針五更、辛酉針十六更で南杞山(浙江温州に属す)を見る。坤未針三更で台山を取り、丁未針三更で里麻山(一名霜山)を取る。単申針三更で福州定海所に入り閩安鎮に進む。 琉球姑米山から福州定海所まで合計五十更船である。 前海行日記 福建の有司は既に封舟を治め工を畢え、太平港羅星塔に泊した。五月十日壬午、詔勅を奉じて南台に至り、小舟を以て泊船の所に至る。十五日江を祭り水を取り吉を蠲む。