← 前のページ
ページ 15 / 137
次のページ →
翻刻
【右側】
あり上官は何れへか被帰官人両人付添
是より諸事書付を以問答なしけり
久々船中に艱難を凌き凡九十日
目に此所に来り十六人共無事なるを
悦けりとかふする内時刻も七ツ下り
にて下官人食事をなすへしとて茶碗に
かゆをもり瓜茄子菜梅の漬物を添
難風にて漂ひ身も心も嘸つかれ
【左側】
有へしまつ今日はかゆを給へ候事
可然と書付を以丁寧にいたわり心を付
呉候故みな〳〵互に心落着翌廿二日よりは
喰(めし)《割書:但米は我国籾すりのことし至て風味あしく|只はら〳〵として米のあしはなし》菜は瓜
茄子梅菜せり竹子等の塩漬也魚は
あかゑい沢山に有其外川魚多し
獣は猪平生食する也鳥は鴨(かも)鶏(にはとり)鶩(あひる)也
一度は塩漬の青物両度は魚鳥猪の