翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

南瓢記 - 翻刻

南瓢記 - ページ 8

ページ: 8

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【右側】 暁方より空かき曇り半日計も大雨 頻に降つゝき水桶手桶たらい鍋釜 に至まて天水を取置少しは人心地に 成事神の納受難有銘〳〵身を 清め太神宮を伏拝み渇を凌き暫 息を休めけるもはや石の巻を出し より日をかそへみれは凡八十日計になり 流次第にて如何なる国へ着事やら 【左側】 心細事云計なし只明し暮し浪に漂ひ 四五十日も山はみえす誠世界の 大難にて爰を見かしこを詠ても 舟もなけれは浦もなし空飛鳥を 友となし日を送る其内に天水多 呑し故にや十六人共不残面体手足まて 腫ふくれ腹は次第に張満て目はほそくなり 我も〳〵と指を以て手足を押せは