翻刻
【右丁】
〇むき栗 〇あるへゐ
〇やき餅 〇塩打豆
〇九年母餅 〇粽
〇ころ柿 〇きびもち
〇葛もち 〇うきふだんご
〇蕨もち 〇かき餅《割書:山しやう醤油|さとう付やき》
〇柚松風 〇山吹まんぢう《割書:いも| あん》
〇人参糖 〇とうきびもち
〇かるやき 〇御所柿
〇饅頭 醤油付焼 〇葡萄(ぶどう)
〇八重なりようかん 〇らくがん
〇寒晒もち 〇おこし
〇甘干柿 〇葛ふのやき
〇砂糖漬の類 〇粉糖じゆんさい
右の外はしるすにいとまあらず亭主の
物ずきにていづれとも取合よくことに
【左丁】
茶席には物の菓子のちの菓子なと
といふ事のあれは初後と姿かたち
おなしからぬやうに工夫をめくらし
結ふべしまた口取の煑しめ物なと
すへて見わこし膳つき同しからぬ
やうを料理の本意とするよし聞
つたへしはかりにて僕は料理といふ
事をしらす只祖父幽閑斎が書残し
けるを写つヽりて会席料理帳と
類号して書林にあたへぬこのみちに
委き諸君よみ玉ひとあやまりを
正し結は幸はなはたしからんと
政やら何やらかやらに書す
治華の産 禿箒子【花押】