翻刻
【右丁】
あんはいにて煮物吸物取肴
重の物口取引物肴と分る
小皿中皿大皿猪口もりかたにて
名はかわれとも皆喰物なりと
いふ事を悟給ひ角なる物を
丸くし丸きを角につくり又
太きを細くなしあるいは平
なるを長く見せ長きを
して目をよろこはしむ是を
珍らしきとはいふなり万事
【左丁】
此しゝろを以て此書の前後を
見合して工夫し給へは四季の
調味おのつから胸中にうかみ
献立自由自在なるへし
兎角気転第一としゝろへ
玉ふへし
一工夫手揀の心をよめる古歌
二首ありちなみに爰にしるす
〇池水にしはしか程は降きへて
こほるかたより積るしらゆき