翻刻!江戸の医療と養生

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病家要論 三冊(上・中・下) - 翻刻

病家要論 三冊(上・中・下) - ページ 86

ページ: 86

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【右丁】 はこの謂(イハ)れもあるべし。遊-女 後(ノチ) にさだまれる夫(オツト)ありても子のある 事まれなるは早(ハヤ)く陰(イン)を傷(ヤブ)り たるゆへなるべし。嗣(ツギ)をもとむ るの道 品(シナ)〳〵薬-方妙-灸あるもの なれども此-法にまさる事なし   ○懐妊 懐妊(クハイニン)の女は身(ミ)をはたらくがよし。 【左丁】 山-家の女の難産(ナンザン)する事すくな きは常に身をつかふがゆへなり富(フ) 家(カ)の女に難(ナン)-産(ザン)多(オヽ)きは常に奥(オク)の 間(マ)にばかり蹲(ウヅクマ)りさひしきとき は厚味(カウミ)なる菓子をくらひ。飽(アク)とき は身をほしきまゝにして寝(ネ)こ ろびてすこしも動(ドウ)-作(サ)せざるが ゆへなり。腹中(フクチウ)の子も生(ウマ)れつき

現代語訳

【右丁】 にはこの理由もあるだろう。遊女が後に 決まった夫がいても子供ができる ことが稀なのは、早くから陰気を損傷 したためであろう。跡継ぎを求める 方法には様々な薬方や妙技の灸があるものの、 この方法に勝るものはない。   ○懐妊 懐妊した女性は身体を動かすのがよい。 【左丁】 山村の女性が難産することが少ない のは、常に身体を使っているからである。富裕な 家の女性に難産が多いのは、常に奥の 部屋にばかりうずくまり、退屈な時 は濃厚な菓子を食べ、満腹の時 は身体を好き放題にして寝転がって 少しも身体を動かさないから である。腹中の子も生まれつき

英語訳

【Right page】 This reasoning may also apply. When courtesans later have settled husbands, children are rarely born because their yin essence was damaged early on. For the way of seeking heirs, there are various medicinal prescriptions and miraculous moxibustion treatments, but nothing surpasses this method.   ○Pregnancy Pregnant women should keep their bodies active. 【Left page】 Mountain village women rarely experience difficult births because they constantly use their bodies. Wealthy families' women often have difficult births because they constantly crouch only in inner chambers, and when bored eat rich sweets, and when full let their bodies do as they please, lying down and never moving their bodies at all. The child in the womb is also naturally