翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

唐泊リ孫七物語 - 翻刻

唐泊リ孫七物語 - ページ 14

ページ: 14

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【右丁】 者ともえ割当て其日〳〵を送りける其中に 東風つよく吹ゆへに申酉の方へ打向て数日 走(ハシ)れとも帆道具皆そんじ〳〵てちいさく成 て思ふ程に走らず其間に粮米も次第〳〵 にすくなく成る。せめてのたすけにと 色々工夫してまびきと言魚を少々釣とり 是を喰すまた或日船の辺りに鱶弐疋付まど いて梶の廻りを付廻るを見て是を釣 【左丁】 取粮米之たすけになさんと米を積ときつ かふ。かぎを取出し細引を結つけせつた のうら皮を引はなし是をかぎにくゝり付投 入けれは案に違わす喰付けれを四五人にて引共 上らず是は此頃不喰を致し居すゆへ身に力なき 故そこてろくろにて巻上ける扨此鱶長さ 四尋余有ける是を■■て人々喰しける是に て暫はかつを凌(シノキ)ける十二月の末なれは弥粮米に 【四尋は6~7mほどヵ】