翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

唐泊リ孫七物語 - 翻刻

唐泊リ孫七物語 - ページ 18

ページ: 18

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【右丁】 ねたる廻りを取かこみ肩先を鑓にて突も 有脇腹を■【を=衍字ヵ】突も有り然れとも身には少し も通らす是は皆さや口突おとろかすと見へ たり我々口おしくは思得共七日此方喰事 にたへ湯水さへのまざれば心も遠くきも労れ 手足も力あらざれ壱人としてをき上る者 もなかりけり扨夫より我々が着たる衣類紙入 守袋まてこと〴〵く引たくり元船に残し 【左丁】 置たるとんさを取来り是を我々に打着せ砂を けかけて帰りけり無念とは思得共せん方 なくいかなる悪摩外道国に来りし事そと悔 なく【からヵ】口々に念仏して其夜をそこにて明しけり 夜のほの〳〵と横雲に日の出る方を東とさとり打 詠【眺の間違いヵ】め山上を見上げれは木々覆茂り麓にも栗の 様なるみ有ルさすが命のおしくてや有けんは いよりて手にちきり つゝ(スス)喰けるに其味たまふて少し