翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

唐泊リ孫七物語 - 翻刻

唐泊リ孫七物語 - ページ 19

ページ: 19

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【右丁】 は酢(スユ)く皆々腹はりむねいたみ酒にゑひたる心地し て眼くらみ甚くるしきなりされ共死にもせず後に 此木のみを尋は大毒也臼に入て能くだき大川に 入れはいろ〳〵の■流出るを猟師とも魚をひろひ■ふ とかやその名を聞しなれ共今は覚ず也扨此国甚 あたゝか成所にて夜前より と(と)んざ一ツにて居るといへ 共中々さむからす爰を以て考ゆれば南ノ国に相 違なし然るに其日五ツ半頃と思ふ時分又異形 【左丁】 之者五六人来り何かといへともさらに分らす此 方より云事も一向通じたる躰もなし砂をな らして我々は日本人也と書て見せてもかむり ふりて一向はからぬ様子也是に依て親ゆひをさし 出して頭ば。な前やと手にて問へは是は合点(ガテン) 行してやうなづきたり扨口にゆひを入レ腹の空 たる事を。しかたすれば是もうなつきたり さて我々も何とか相談の躰にて何やらん云合て