翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

唐泊リ孫七物語 - 翻刻

唐泊リ孫七物語 - ページ 29

ページ: 29

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【右丁】 とあきらめ更におとろくこゝろなかりけり然 れ共日本人の首は用ひざるか又は神国に生 れし者ゆへケ様の摩道なる事には首を 切ざるか氏神の加護か同船にて来りし弐人の 女は替首の為に買置ぬと見へし■■【か共ヵ】我々弐 人は買人なくてや有けんしばらく日数有 て元の舟に打乗らせて元来りし所の。そらろく の湊に帰りぬはじめ滞留せし家を此弐人 【左丁】 を置薪をこり水をくませなどさせて三月 計りも置けるが其内近所の町に懐入有を 聞しかは孫七是を見物す先嫁と同様子女 三人一トならひに歩行其さま左右の肩をぬが せ顔には白 粉(コ)をぬり背なしより両の腕先まて 匂ひよき生花を何にて付しかあき所もなきやう にひつゝけちやうど日本ては四月八日しやかの 花堂のことく也むねに乳をかくす為か色よき