翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

唐泊リ孫七物語 - 翻刻

唐泊リ孫七物語 - ページ 30

ページ: 30

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【右丁】 絹をかけ裾には袴のやうなる物を着て髪は つくねて頭の形に似たる櫛をさして生花 の色々なるを長く切て指かざし両の肩(カタ)のあたり 迄たれり是は沓をはきて暮六ツ時より出行 男も有ゆ へ(エ)箱ものなど持はこぶ■灯持三四人 は魚の形ちを作りて張たるもの也此所は南天 竺之南の隅(スミ)とぞ聞えける斯する内六月の 初頃に大舟来りけるに宿の主の案内にて此舟え 【左丁】 連行て是に乗ると言また何かなる遠国に連 行れうきめを見る事ぞと覚束なくも只 弐人ともに打乗りしに此舟には老若の女八人 男弐人梶取水夫廿人都て五十人程乗組て そらろくの湊を乗出し女はなみだめとか■躰也 其 子細(シサイ)をしらす後に老れは人商人に買れたる か盗れたる者か黒ごまの類をおひたゝしく 積たり船路廿日程行ける時 船(フネ)中にて幸五郎