翻刻
【右丁】
堂を建銘を書て香花を備へ是をま徒(ツ)る又我
宅にては仏檀をかざり位牌(イハイ)を置肉類を備へ銘
々は精進してものいみする也又夫に別れたる女には
百日ケ間白き絹をかつぎ香金箔を焼き生前
の有様を語りなげきしたい悲しむを夫えの礼
とする香金箔は富貴の人ほど余分についやすと
聞また子は百日の内墓所へ一日参り音楽舞
曲なと三年ケ間いむなり孫七か主人は父なくして
【左丁】
常に仏檀に魚肉焼酒を備え日に三度その霊物
をそなへるに仏檀をひらかせる内案内を言て礼
儀正しき此世にいたせる人の事々其言葉和
■に見ゆる是れのみならす近りんの人々と回
答するにも甚だ上品なり扨又此所にも暖国(ダンコク)にて
ふゆもひとへ物にて暮しける単物の名を。こん
さみやあと言なり是は何と言ととふ詞にも是を
用ゆ扨日本をじつぽん。木をは。ちやあ。水は。ちゆい