翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

唐泊リ孫七物語 - 翻刻

唐泊リ孫七物語 - ページ 40

ページ: 40

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【右丁】 火は。ほい。酒ハ。ちう。醬油は。とうちう。塩はやむ。 油は。たはこは。ぽんきせるは。ぼんちゆい。茶(チヤ)碗 は。わあ。鉢は。ぽんわんと言此外数多く有けれ共 書いとまなし扨秋の末に至りても季候(キコウ)さし て替ることなし春になれは高き山に登り酒宴をなし て楽(タノ)しむ此所にか■やと言鳥の巣 有(アリ)山河の 岸か但し岩窟の内に巣を組也其色白く猿の 腰かけに似たり此巣何りなる薬にや成らん阿蘭陀 【左丁】 より先金入て求め帰る懸目一斤を銀 八拾目に買取なり是に依て国主よりきひしき 制してみだりに取事を停止給ふ或時一人 此の巣を盗とりて孫七が主人の近所商人見世え 売に来る躰に打節役人二人通り是を見て 其家に立寄二人にて詮儀をつよくしけるに のかれ難しや思ひけん役人の帯(タイ)せし釼を抜 取二人の者腹を指通し其侭小釼を捨てにけうせに