琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: ハワイ大学所蔵 阪巻・宝玲文庫 vol. 1

宝永七庚寅年琉球国来聘使日記 - 翻刻

宝永七庚寅年琉球国来聘使日記 - ページ 18

ページ: 18

翻刻

 之段 上意有之最前之席え退去老中被為 召使者  御前え可差出旨被 仰出於 御諚之趣薩摩守え  井上河内守達之老中列座 一薩摩守重て出席下段際東之方に着座 一従中山王献上之品々 出御已前より南縁東西より  御目通り並居但御馬は諏訪部文九郎同文右衛門庭上に牽之  献上之御太刀目録奏者番中段下より四畳目に置之  中山王と披露使者出席下段下より四畳目にて拝而  最前之席え退去御太刀目録奏者番引之進物は  進物番西之方より柳之間え引之 一中山王代替御礼之使者献上之品々大広間後之間より  進物番持出之如前置之御太刀目録奏者番中段下より  四畳目に置之中山王と披露之使者出席下段より四畳  目拝而最前之席え退去御太刀目録奏者番引之  進物は進物西之方より柳之間え引之 一御代替御礼之使者自分之御礼献上物後之間より進物  番持参之於板縁拝礼奏者番披露則最前之席え退去 一中山王代替之御礼使者自分之御礼献上物後之間より  進物番持出之於板縁拝礼奏者番披露則最前之席え  退去薩摩守も退去也 一薩摩守家来於板縁 御目見奏者番披露之 一両聘使大目付令差図殿上之間え退去下段に滞座

現代語訳

一、その段について上意があり、最初の席へ退去するよう命じられた。老中が召され、使者を御前へ差し出すべき旨が仰せ出された。この御諚の趣旨を薩摩守へ井上河内守が伝達し、老中が列座した。 一、薩摩守が重ねて出席し、下段際の東の方に着座した。 一、中山王からの献上品々は、出御以前より南縁の東西より御目通りに並べ置かれた。ただし御馬は諏訪部文九郎・同文右衛門が庭上に牽いた。献上の御太刀目録を奏者番が中段下より四畳目に置き、「中山王」と披露し、使者が出席して下段下より四畳目にて拝礼し、最初の席へ退去した。御太刀目録は奏者番が引き取り、進物は進物番が西の方より柳の間へ引いた。 一、中山王代替御礼の使者の献上品々を、大広間後の間より進物番が持ち出し、前の通り置いた。御太刀目録を奏者番が中段下より四畳目に置き、「中山王」と披露し、使者が出席して下段より四畳目で拝礼し、最初の席へ退去した。御太刀目録は奏者番が引き取り、進物は進物番が西の方より柳の間へ引いた。 一、御代替御礼の使者が自分の御礼献上物を、後の間より進物番が持参し、板縁にて拝礼し、奏者番が披露して、すぐに最初の席へ退去した。 一、中山王代替の御礼使者が自分の御礼献上物を、後の間より進物番が持ち出し、板縁にて拝礼し、奏者番が披露して、すぐに最初の席へ退去した。薩摩守も退去した。 一、薩摩守の家来が板縁にて御目見えし、奏者番が披露した。 一、両聘使は大目付の指図により殿上の間へ退去し、下段に滞座した。