翻刻!べらぼう関連資料

コレクション: 山東京伝

教訓読本:青樓晝之世界錦之裏 - 翻刻

教訓読本:青樓晝之世界錦之裏 - ページ 5

ページ: 5

翻刻

予答(よこたへ)て曰(いはく)。まだある 〳〵と素痴(こけ)な道(たう) 念(ねん)みる様(やう)に。安請合(やすうけやひ)に うけがひてト執筆(ふでをとつ)た 所(ところ)が無(ない)ものは銭金(ぜにかね)と よい思案(しあん)也(なり)。蓋(けたし)妄作(むたがき)の 茶表紙(ちやびやうし)も。年々歳々(ねん〳〵せい〳〵) 穴相似(あなあいに)て。歳々年々 趣向(しゆかう)新(あたら)しからざれば。一ツ ぐつと捻(ひねつ)てみた。青楼(せいろう)の

現代語訳

私が答えて言うには、「まだありますよ、ありますよ」と、馬鹿正直にすぐ信じ込むように、安請け合いに承諾してしまった。そして筆を取ったところが、ないものは銭金(金もそうだが)よい思案というものだ。思えば、でたらめに書き散らした茶表紙の黄表紙も、年々歳々どれも似たり寄ったりで、歳々年々趣向が新しくない。そこで、一つぐっとひねってみた。青楼(吉原)の……