翻刻
【右丁】
第二 煮出しの事
一煮出しと云ふはかつほぶしのに出しの事也
煮出しをよくするには松尾節のかき
たるを一合へ水も矢張一合入て能に出し
たるが上物と云ふ尤一合の水を七八分位に
煮つめてさまし置なり
但し煮出しの通例は凡水壱□【升?】へ
かつほぶしのかきたるを凡一二合位
入れたるをよしとするなり
【左丁】
第三 味噌吸の事
一味噌吸と云ふは白味噌を能摺夫にて
つくりたる吸物の事なり是は小鯛抔が
よし又ぶりの腹などにかづのこのごとき
子だねのあるをとり是を小だへの中へ
入れて出すを子(こ)もちだへの吸物と云ふ
是は婚礼抔の座敷へ出すに奇妙なり