翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 16

ページ: 16

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【右側】  内折合付気分すつかりと取直しける絵図を見せし  隣の人馬にのり何方へか行けん日本人はその夜も木の下  にて夜を明しける十七日の朝起上り四方を見渡せは  三月中旬也しに木々の梢皆白枯したる色にて下枝  下草なとは青み持たる也《割書:カルホルニノサントウカといふ所也|北アメリカ州カルホルニー《割書:国|名》の内サントウカ》  小舟に白水のやうなる物与へし牛の乳汁にてそ有ける  菓子様の物は唐薯を粉にして平めに押延焼たるもの 【左側】  牛の乳汁には白砂糖を掻ませ請て悪からぬ物也又  明れは十八日朝小舟一艘差出し是にのれと申仕方ゆへ  七人共に乗ける海上五里斗有ていつくの浦にや有  けん雨降さる国にて梢は青み持さるよし此二軒家  畑菜園らしき所もなく是ゟ五里斗り先に参る  されは畑もなきよし海上五里斗行ケルカルホルニノ  サンホセと申所にて城下をメヒコと申故一体をメヒカノと