翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 19

ページ: 19

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【右側】  その茶碗に又半分斗り外の酒をつき出しけれ共一口  呑跡は不給是は少し味み持先の酒は名酒のよし右丈の  料後言語わかりて承れは七匁弐分の銀一ッの償いにて有  けるよし  此家逗留の内惣家内山中え牛の乳絞りに参りし  折かゝる太吉一人家番して本家ゟ抱へ膳して三ヶ月斗り  留主したる事あり飼置の牛数多也何日も山中へ 【左側】  逗留して牛の乳汁を絞り製法する也乳汁に塩を  入焚詰れは豆麩のことくかたまりける又塩をつよく入  焚詰れは又つよく堅く成後は石の如くに成砥石見たる  如く成けるを家の内の宙に簀子をかきあけ其上に並へ  影干にてならへ置夫を庖丁にてへつり取にかき  落しそれを焼て給煎て給すれとも一度堅まりてより  砕る事なく年中入用〳〵に食用するもの也