翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 20

ページ: 20

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【右側】  此家此所にて古き家にて役人向家内持物の家内なと  時々夜分に老母見廻に見ゆる而して側に参り互に  両手を出し客とあるし方と抱き合礼義とするよし  老母始亭主並妻其妹共に一人〳〵に右のことく  する太吉有付主人方ゟコモソヤマと申詞わからざる故  返答なし五日めに当る朝門先を飼羊二百疋斗  連立通るを見に出し時家の娘も同しく門口へ 【左側】  見に出羊を指さし太吉へ向ひコモソヤマと申ゆへ日本  にて羊と答ければ又太吉を指さしコモソヤマと申ゆへ是  は名は何と申やと尋る事と悟り太吉と答れは娘  台所へ駈て行何角申笑声聞へ侍ける是は日本人  の名知れたり太吉と答けると申ての笑声と聞へける  其後は太吉〳〵と呼ける 一いつくの浦も子共のわんばく我まゝあらぬ事を