翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 21

ページ: 21

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【右側】  するは常の事也然れとも此国にて子を呵りたる事  を見す聞たる事もなし 一此所へ有付十日斗りして別宅バウロ方へ唐藜の  実落しに加勢に参る此節は八ッ頃芭蕉の実を茶  受に遣す芭蕉畑に二三丁斗り植付有此芭蕉の  実枝なから切取内に取入れ風当ぬ所に三月程つり  提置候へは実熟して和らかになる其皮をさり喰ふ 【左側】  に味みを持風味よし 一此所西南に行きたる国にて冬分たり共寒き  事なく八月下旬比の時候也七八月の外年中雨降ざる  国にて土地畑共灰のことし川水通路の畑斗り四五日  置に川水を廻し耕作する也能地向にても一向耕事  不叶春三月比ゟ暑気催四五月の比暑はげしく  六月なれば少し涼し七月降雨の潤にて雷鳴あり