翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 22

ページ: 22

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【右側】  曇日あれは少し暑も去七八月雨後冷気催冬  春に至れは八月の時候にて有けれは暮しよき国也 一此国の人男女共に日本人よりも六七寸丈高く六尺  二三寸辺也 一野菜茄子なし大根は甚て細く甚高料にて上々方  の料理物也 梅なし他国ゟ参る砂糖にて煮たるを  焼酒につけたる也 【左側】 一牛の子斗を集め小屋に入置親牛は日々朝より  野飼へ出る暮比親牛声して戻り来る夜分はその  牛子牛の小屋の廻りへ伏居ける翌朝家〳〵の下女共  その親牛の乳汁を絞る事を飯前の仕事也 一野放しの飼牛取時は人は馬にて乗駈綱を持逃  廻る牛を追かけ其綱牛の頭へ投かけて其後牛の角に  穴を明け夫に綱を通し二疋つゝくさり追て戻る