翻刻
【右側】
四方とか壱丈四方かにして四方硝子障子にして
四方屋根にて中ぎほうし付神堂見たることし
一家の内土間と申は地面より下四五尺土を堀取り
跡に厚き石畳にして其上には面瓦の敷込也
朝夕の掃除は藺様の箒にて掃又塩搔鍬の様
なる物の下に羽毛の様なる毛を付けたるを持て瓦の
上を撫掃く也
【左側】
一家の内壁付の所へ腰掛床幾つも並べある也人
来る時其床をさし出す尤一人つゝ腰をかける丈壱尺
四五寸つゝの小床にて有ける朝夕家内食事も右の床を
ならへ腰かけ喰也 下賤の家造り都て堀立柱にて
草ふき也椶梠の葉又薄葺也
一此所食物朝五ッ時分牛の乳汁に少し砂糖入たるを
呑はかりにて朝茶也昼は四ッ半時分唐藜ののべ