翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 24

ページ: 24

翻刻

【右側】  四方とか壱丈四方かにして四方硝子障子にして  四方屋根にて中ぎほうし付神堂見たることし  一家の内土間と申は地面より下四五尺土を堀取り  跡に厚き石畳にして其上には面瓦の敷込也  朝夕の掃除は藺様の箒にて掃又塩搔鍬の様  なる物の下に羽毛の様なる毛を付けたるを持て瓦の  上を撫掃く也 【左側】 一家の内壁付の所へ腰掛床幾つも並べある也人  来る時其床をさし出す尤一人つゝ腰をかける丈壱尺  四五寸つゝの小床にて有ける朝夕家内食事も右の床を  ならへ腰かけ喰也 下賤の家造り都て堀立柱にて  草ふき也椶梠の葉又薄葺也 一此所食物朝五ッ時分牛の乳汁に少し砂糖入たるを  呑はかりにて朝茶也昼は四ッ半時分唐藜ののべ