翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 27

ページ: 27

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【右側】  ありさま〳〵の事にて日々遊楽也馬にのり駈遊ふも  あり琵琶弾うたふもあり音曲琵琶斗也    此事一年に一度あり是冬至の時ならんか前以    ムチヤヘンテ〳〵と申ゐたるは大勢出人有て賑ふ事を    申事也しカリホルニノサントウカ日本人始てかの地に上陸    の節せわに成し二軒家よりは太吉主家ゟ一軒先    隣に此時出宿兼て建置ける上陸の時絵図見せ 【左側】  たる人の方也名シチと申船大小持り 一三月十八日ゟ此所のせわに成此家の厄介に成露命は  繋居けれとも食物と申ては日本にて人の喰へき物にても  あらす畜類の乳汁を人の手にて絞り出しその畜類の  養にて万民世を渡る其牛を情なくも朝夕に殺し  是を食用する事人たる者のなせる業にあらし  畜生道とも言へき《見せ消ち:境|竟》界にて人情はあれとも命