翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 29

ページ: 29

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【右側】  様なくして留り居ける依て日本人申合せ此三月  より此節迄相応の勤はたらき致すといへ共聊も銀銭  不与しかれは此節向迄渡海の舟兵粮位の事は  我々有付の主人家ゟ与へ呉へき物とも思ふ也又の  便船の時はその事を頼みてよからんと申合する  内に日本人三人は山中に牛の乳絞のなすの事也  四人の■■は紀州の弥市八丈の万蔵阿波七太郎島原 【左側】  太吉四人向に便舟次第渡らんと談せしに弥市  万蔵申は主人〳〵より追々送り遣はさんとの申事  なれはさしていそき給物もらひ渡るにも及ひ  ましきと申せは七太郎太吉はさにあらすして  便船を待ゐたるに此は卯の正月ラツハスの舟参り  両人は此舟より渡りに決しぬれは其時又弥市  万蔵も渡る事同意して家〳〵主人より向へ