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【右側】
諸品商ふ家に有付ける
異国舟にて日本人の伏悩みゐけるを遠慮
もなくカリホルニノサントウカへ飢餲空腹にて
悩伏ゐけるを夜五ッ過に引起し磯端へ揚
捨異国舟は直に出帆そのわけを伝聞に賊
船と見へしはイシハンヤの商舟にて有ける反物
を積ゐたり舟の名ニサイバルコ船頭名サラツピイ
【左側】
荷主の名サバル此船頭賊心ありて帆柱なき日本
舟たゝよひゐけるを見かけ慾心おこり積取
たり其末ワイマハシへのり乗付直に入津致せは不
難にて有けるを積荷運上に恐れ纔つゝ有
様致し又沖へ出兎角する内荷物過半
揚仕舞ふ時斗らすも破船に及ひ乗組三十
人ちかくに成ける其舟の賄人四十日余船