翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 32

ページ: 32

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【右側】  諸品商ふ家に有付ける    異国舟にて日本人の伏悩みゐけるを遠慮    もなくカリホルニノサントウカへ飢餲空腹にて    悩伏ゐけるを夜五ッ過に引起し磯端へ揚    捨異国舟は直に出帆そのわけを伝聞に賊    船と見へしはイシハンヤの商舟にて有ける反物    を積ゐたり舟の名ニサイバルコ船頭名サラツピイ 【左側】    荷主の名サバル此船頭賊心ありて帆柱なき日本    舟たゝよひゐけるを見かけ慾心おこり積取    たり其末ワイマハシへのり乗付直に入津致せは不    難にて有けるを積荷運上に恐れ纔つゝ有    様致し又沖へ出兎角する内荷物過半    揚仕舞ふ時斗らすも破船に及ひ乗組三十    人ちかくに成ける其舟の賄人四十日余船