翻刻
【右側】
それを中に並へ置客人達は両側へ曲録様の
一人かゝりの小床をすへ一人〳〵つゝ是に掛る扨食
用給物は並へ置たる床の上に数限りなく大造
取並へ皆丼蓋物計也肉類数々拵へ様にて
幾品も品替り望の品手近になけれは給仕
人蓋を取見せ又望の品客人の前に持来る客人
左にまなはし様の物二本持右に庖丁を持望の肉
【左側】
なと箸にてはさみ庖丁にて是を切喰ふ
喰時庖丁の先に肉をのせ喰ふその故か箸庖丁
共に一処〳〵に給仕人立廻りて庖丁箸をよく洗
ひ清らかにして又その客にさし出す朝夕食事
の時も同様也
一此マサタラン大小家三百軒の浦里也剛家は一丁
に家一軒又一丁に家二軒立位の大家段々あり