翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 46

ページ: 46

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【右側】  とは今日アンブゴ舟よりイシハンヤへの便あり七ッ時  分乗込し段申聞になる有難しと宿へ立帰り  三人ベニトへその事を申せはヘニト申は今一年  居候様さすれは銀なしにて渡る手筈致しくれ  候趣申聞れとも思ひに思ひし時来りしまゝに  厚く礼は申せ共ベニト腹たて今日舟便より乗  度事申せはヘニト腹立いろ〳〵申せ共相断り又々 【左側】  カンホサンかたへ参りしにコマンダンと申所へ参る様に   差図にて参りしに役場也役人当役十二三人  居太吉を向へたゝせ何寸格恰等一々強姿認  外に書付添渡さるゝに夫を取又々カンボサン方へ  参りしに其書付に大なる判をすへ渡され太吉荷  物丈を此方へ持来り候様の差図通りにして  ベニトの家は勿論心易き家々に暇乞して帰る