翻刻
【右側】
便船にて心嬉しくはあれ共一个年三月世話に
成りし名残をおしみカンホサン方へ参り居たりしに
太吉荷物役場差図にて役場鉄方炮役の者
舟場へ持運ふの所へその日差支へ居合無之故
カンホサン子息と家来舟場へ送り参り其外所の
人〳〵見送りくれその日七時分乗込になりぬ
一此アンブリコの舟翌日マサタラン出帆して夫より
【左側】
サンブラスへ自分用にて二日二夜にて乗付ける
アンブラコの商舟荷物揚置其代銀取に廻りし
也今度イシハンヤへの便りは砂糖多葉粉買に参候
便也此サンブラス産物芭蕉の実沢山也二百石
三百石積年中積出し諸国へ出すビメンタも国
産にて積出す也此所に銀調ふ迄四五日逗留
にて出帆夫より五十日目の間向へ雲うけたる