翻刻
【右側】
中に六間の橋一ッ此橋の下舟上り行其橋
過て又三間の橋二ッあり誠厳重の城郭とも
見ゆる昔は此寺地頭にて有けるよし今イシハンヤ
へ打取られ随ひゐるよし
一此所イシハンヤ役場へ出送り状さし出せし時役頭
より日本人にむかひ詞わかるましと申により言葉
分ると答夫より段々申向しかは船頭何某
【左側】
ビロトは何某此品の舟吹放され沖中へ漂流の折
から帆柱もなき日本舟の積荷取たる事少々
語れは役人聞つらく面白からさる体ゆへ太吉咄
やめけるにいつれ暫く舟に居る様の事申ゆへ
舟へ戻り居る
一此イシハンヤ唐土近く有之国にて上国にても有
口に産物沢山の地也