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【右側】
込上る之人なし八个所めポツトカヘシの役場へ参けれは
当役両人対面の上船頭ゟそれ〳〵の訳にて乗せ参
し故引受方之義頼入けれは其趣二階へ上り役頭へ
申達の上明日参る様の答に付その日は又舟に帰り
又々翌日船頭同道して参けるに船頭自分問屋へ這
入隙入けるゆへ日本人はかり役所へ出ける其節出役と
彼是の咄詞わかるやうに太吉申ける趣一々二階主人
【左側】
へ相達けるか其節申様は此方へ引受かたしかしこのバア
ゼルへ参らは日本へ帰国のせわ有へしと差図しける
此バアゼルと申はアメリカ出張所役場也ハアセルとはアメ
リカ詞にて寺也寺にてはあらす扨バアゼルに参りし折は
主人出違なりしが家来と咄合する内旦那立帰り
是は日本人参りしかおまへどこからどふして参りし
やと日本詞にて申ける太吉外国詞にて受答へし