翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 54

ページ: 54

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【右側】  よし聞伝ふ  扨船頭申は岡へ上り詞わかるまし舟へ居るやと申事彼国  詞にて申けるゆへ太吉もかの国詞にて岡へ上り賃舟等  頼み度と申けれは船頭申付にててんまより岡へあけ  けり夫ゟ日本人両人其所方〳〵尋廻り見れ共一向  引受くるゝ家なくうろたへ歩行廻りし折からイキリス  出張の鉄炮方四人其元何人にて何方を尋ありく者 【左側】  かと申ゆへ我〳〵いつ方ゟ参りケ様〳〵の訳にて難儀  致よし始終を語れは四人の上役ゟ差図にて下役の者  同道夫ゟ又方々尋廻りけれ共一夜を明させる家なく  せんかたなく夜五ッ比あき家にて一夜を明せよとの  差図して鉄炮方と引わかれ夕飯何も給すして明  家に脚かけなから夜も寐入す夜を明しける難渋たとゆ  る物なく翌朝明家を立出前夜より食事なしゆへ