翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 55

ページ: 55

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【右側】  パン一ッつゝ買夫をたべ浜辺の石へ腰をかけ沖を詠め  居る時又イキリス上役人と見うけし人日本人を見かけ  立とまり段々尋事有之ゆへ身の上を委細に咄しける  時所の者老人一人来るニンポへの渡海ならは我等渡す  へしと申出るゆへ渡り度趣を答れはイキリス人より  運賃何程と申せは渡海船頭夫にては渡すまし定り  あるのよし申ゆへイキリス人左様ならニンホ何所迄等究 【左側】  運賃先着の上渡す也こゝに船頭取利漸談合相済けり  夫より渡海に乗チウサンの浜こき出しぬ 一チウサンの浜こき出しける日又ヲヽモンより渡海舟を招きよせ  此舟にのれと申太吉荷物も積入両人共舟にのせ置  舟内の人岡へ上り《振り仮名:ニンホ|唐寧波【朱】》ノ舟筋ヶ様にのれは運賃高く  損あり依てヶ様にのれは勝手に成其舟道筋こま〳〵  聞合せし趣をいひ聞せ銀四ッくれ又渡海は外国を