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【右側】
かり受夜は舟にとゝめけり銀四ッは舟賃一ッ飯料外に
ニンホへ行先のを与へ渡海舟にのる
先渡の舟は一日も延引致是ゆへ銀半分与へ扨案
するに一夜の宿も留ぬ世の中にイキリス人鉄炮方聞入るの
せわ又渡海舟のせわ渡海舟かり受出船を見かけ
アメリカかゝり舟ゟ引留世話いたし呉る上銀四ッ与へし
心底雲泥の違なる哉つれなくしたる人の事又情
【左側】
深かりし人の恩知らぬ国の人なから忘れましと思ける
扨翌日出帆しけるか其夜明七ッ時分ニンポへ舟着けり
と帆をおろし浜へ上陸の事船頭申せ共夜分と申知
ぬ所ゆへ夜の明る迄の事申せ共聞入す舟はいつちへか
行けり両人すへき様なく浜辺の石に腰かけ夜を明し
けるか此所ニンポにあらすチンハイと申所にてニンホへは此所
より八十壱里三十里有之のよし里人申扨も〳〵情を