翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 56

ページ: 56

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【右側】  かり受夜は舟にとゝめけり銀四ッは舟賃一ッ飯料外に  ニンホへ行先のを与へ渡海舟にのる  先渡の舟は一日も延引致是ゆへ銀半分与へ扨案  するに一夜の宿も留ぬ世の中にイキリス人鉄炮方聞入るの   せわ又渡海舟のせわ渡海舟かり受出船を見かけ  アメリカかゝり舟ゟ引留世話いたし呉る上銀四ッ与へし  心底雲泥の違なる哉つれなくしたる人の事又情 【左側】  深かりし人の恩知らぬ国の人なから忘れましと思ける  扨翌日出帆しけるか其夜明七ッ時分ニンポへ舟着けり  と帆をおろし浜へ上陸の事船頭申せ共夜分と申知  ぬ所ゆへ夜の明る迄の事申せ共聞入す舟はいつちへか  行けり両人すへき様なく浜辺の石に腰かけ夜を明し  けるか此所ニンポにあらすチンハイと申所にてニンホへは此所  より八十壱里三十里有之のよし里人申扨も〳〵情を