翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 57

ページ: 57

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【右側】  しらぬは唐人也舟銭を取ニンホへは行すチンハイに上陸  させし事うらめしく思ふ折から其所へ又渡海の船頭  とも見へニンホへの渡海を申ゆへ賃銭尋けれは七百文  にて渡すへしと申ゆへ弐百文にて渡らんと申せは船頭  五百文にて渡さんと申せ共弐百文の余は出すましと申せは  夫にて相談相済夫ゟ又渡舟にてニンホの舟頭は外海  より瀬戸川を入段々と川巾五十間三四十間の川を入り 【左側】  其日七ッ時分着船しける直に上陸して行先尋けれは  教る人一人もなく依てそこに立寄こゝにとゝまり尋れ  共教る人はなく只々日本人を見物にたかる人多き計  にてたよるへきてだてなく空腹にも有まゝに一膳飯  喰んと立寄はそれにも付添たかり懐の内迄も見ほし  けるゆへそこ〳〵にして其家を立出又先へ行かゝりける  道に小川有て六文位にて渡るへき川を壱舟に三百文の