翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 63

ページ: 63

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【右側】  多葉粉代証人方ゟ渡る右丈にては日々に相応の賄の所  右賄煙草代迄此宿にて取二人へは何も与へす麁末の賄也 一紀州弥市巳四月此所へ来り然に一艘の舟口銭七匁弐分  銀十也其運上サホ役場ゟ取也太吉伊之助分は同様  銀十証人方より出る両人は知らすして居たり伊之助着  四月の比は南京出張役人帰国にて居合無之ゆへ宿より  立替置へきを宿貧にて出来不申依て《振り仮名:サホ|乍甫【朱】》唐人 【左側】  度々一日越にも才足に参し也サホにて舟口銭銀十と  申ては高き運上の事太吉唐人に挨拶せし処この  サホはサホ領にて他よりの入舟都て運上出る也海は  ホンチウ領にて海運上はホンチウへ納るのよし語りけり  両人一人《振り仮名:〆三人日本人|〆三人とあり如何》運上は南京証人方ゟ出る也我国  かしこき御代の光り他国迄も輝事難有しと語合  ける出銀并賄料は南京役場より出けれ共日本人