翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 66

ページ: 66

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【右側】 一去々歳は夏比長崎に異船来りて肥前筑前  御用心の御手当大かたならす此事異国にて沙汰なき事  にやと相尋候処太吉申は異国にて咄も承り候是は  阿蘭陀本国ゟの舟なるよし何事の交易日本へ願ひ  ありての事かそのわけは知れ不申候と申けるその交易  御公儀より御返答次第には日本を討取候企にては無之  やと申候処左様の事はとても有間敷次第之模様に 【左側】  聞へ申候当年に定めてかの舟参り可申との咄に御座候 一此書咄の聞書にてあらましの事のみにて帰国の申  合せは太吉共も四人なりしかその三人の事いかゝ此度帰り  たるは太吉伊之助二人也猶委細の事は追々聞合せ書  入可申事 一異国舟の自由なる事は雨風に構なく何国より  何国迄何十日と申何里とは申さす日数にての道