翻刻
幾世流筒(きせるつゝ)
通計百十四品
目録終
【本文】
海鱧百珍(かいまんひやくちん)
海鱧(はむ)の腹中(ふくちう)に小魚(こうを)あるを餌持(ゑもち)といふ
味(あぢ)佳(か)ならず物(もの)なきを素腹(すはら)と云 味(あぢ)よし
兵庫(ひやうご)より出るものを上 品(ひん)とす尼(あま)ヶ(が)崎(さき)より
出るを次(つぎ)とす金色(きんしよく)を帯(おぶ)るもの最佳(もつともよし)
庖丁(はうてう)にてよく〳〵しごき洗(あら)ひ滑涎(ぬまり)を去(さり)
尾(を)の方(かた)に切掛(きりかけ)をして背鰭(せひれ)を取(とる)へし