翻刻
【右丁】
或(あるひは)云 飯(めし)を炊(たく)時(とき)ふき上(あか)りたる湯(ゆ)《割書:俗におねば|といふ》
を取(とり)丸(まる)ばむにぬりて丸炙(まるやき)にすれは骨無(ほねなし)
といふ未(いまだ)試(こゝろみず)
一 骨切(ほねきり)は腹(わた)を取去(とりさり)よく洗(あら)ひて尾(を)の方より随分(ずいぶん)
こまかに皮(かは)のきれ離(はな)れぬほど深(ふか)く切目を入て
よき程に切離(きりはな)し串(くし)四本さし両面(りやうめん)より炙(やく)
なり是を胡麻炙(ごまやき)とも又 白炙(しらやき)ともいふしる
【左丁】
臛(にもの)に用(もち)ゆあしらい物 見合(みあはせ)入へし又 用(もち)ひ方
により炙(やか)ずして薄塩(うすじほ)をふりて用ゆ
一右 骨切(ほねきり)にうすく塩(しほ)をふり未醤漬(みそつけ)にしたる
を泥中蓮(ていちうれん)といふ炙(あふりもの)となして最(もつとも)よし夏日(かじつ)
は三四日 冬日(とうじつ)は七八日 貯(たくは)ふべし日数(ひかす)をふれは
風味(ふうみ)重(おも)し
一右骨切 醤油(しやうゆう)付炙(つけやき)にしたるを骨切炙(ほねきりやき)と