伊那市×みんなで翻刻

コレクション: 内藤家資料 (1) 2

藩翰譜(八・下) - 翻刻

藩翰譜(八・下) - ページ 15

ページ: 15

翻刻

【右丁】 木村これにて参りたり須賀殿に参会して申す へき事候とそいわせらる須賀頓て商人の家彼旅館 に点して出むかふ秀吉修理に対面し我は是羽柴 筑前守秀吉也景勝と見参し申すへき事あつ て来りたり 案【按は誤】内者こふて春日山におもむかふと 思ふにいかにとありけれは須賀不背には侍る共某 かくて候へは仰られん事あらは承てこそ景勝には 申つたふへきなれたやすく通し申さん事かなふ ましきにて候とそいひきつたる秀吉さらは早馬を 参らせて景勝にかくと申せ秀吉かいはん事汝か 【左丁】 聞へき所にあらすと仰られけれは承りぬと申て羽柴殿 をは城中にいれ参らせさま〳〵に饗応しける此時 景勝は柴田か伯父刑部左衛門尉かこもりたる新潟 の城をせめんとて蒲原郡にむかひしか秀吉越中 に攻入と聞て羽柴か起請かきて我によしみむすはんと いふ共みたれたる世の人の心はかりかたしとて其勢八千 六百にて越後越中の境なる厭川の 城に陣したり 落水の城よりは無碍にほと近けれは 須賀飛脚 して此よしを告る秀吉をうたせ給はんには御勢給る まても候はす某とつて参らせんとそ申ける景勝聞て天下