翻刻!江戸の医療と養生

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団十郎蓬芥伝 - 翻刻

団十郎蓬芥伝 - ページ 12

ページ: 12

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くわんをんのぶつちよく【仏勅:仏のおことば】にまかせ五月 五日のみめいに村中いぶき 山のよもきおとりもぐさ にこしらゆる さて〳〵くわんをんさま【さ・まの合字】の 御ちかいがなくはこち ごとはやみくもてんこち ないめ【天骨無いめ=とんでもないめ】にあわふとお もふたにさてあり かたきくわん ぜおんみ なのしうこん どいのち びろいした いわゐにはこち のみそ づ【味噌吸いものの略】で たき すい【銘酒の名。13コマ参照】を のみかけ 山のかん からす【注】と でませう 【注 寒烏:寒中のカラスを黒焼にしたものは、のぼせ、眼病、血の道の薬として用いられた。】 【右頁・下】 くわんおん さま はあり がたい事 じや 【左頁】 ほんぞうかうもくぢちん【『本草綱目』の作者李時珍のこと】がいわく【注】 きうてんのうんきにてけんやう をおきなひきうつする ものは火気にて はつさんす 【きうてん=灸点、うんき=温気、けんやう=元陽。おきなひ=補い、きうつ=気鬱】 ちのへりたる人は けいらくを あたためて血 をめぐら すか てんか 〳〵 【「血をめぐらすがてんか〳〵(天下〳〵:この上ないこと)ヵ】 【注 李時珍『本草綱目』巻十五・草之四・艾 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2557947/18】 【左頁・下】 今もくさやにてかんばん にごうしういぶき 山もぐさと なだいするは 此いわれ也 一かわらけ  何ほと     じやな