翻刻!江戸の医療と養生

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袖珍仙方 - 翻刻

袖珍仙方 - ページ 53

ページ: 53

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 ●不寝(ふみ) ねられぬ病(やまひ)なり ◯何(なに)の事もなきに夜(よる)寝(ね)られざるには   燈心(とうしん)水にてせんじのむべし      集簡方【四角の囲み線】 ◯昼夜(ちうや)ともに寝(ね)られざるには   新(あたらし)き布切(ぬのきれ)を火にて熱(あつく)くあぶり目(め)の上を   ひた物なで又 大豆(まめ)をあつくむして袋(ふくろ)に   入 枕(まくら)にして寝(ね)れば其(その)まゝ寝(ね)らるゝなり   枕(まくら)の中の大豆(まめ)冷(ひゆ)れば又かへてあたゝむべし   二三日 如(く)_レ此(のごとく)すればすきと愈(いゆる)   肘後方【四角の囲み線】  ●邪崇(しやすい) つきものゝ事なり ◯一 切(さい)の邪鬼(じやき)【左ルビ:よこしまのおに】妖魅(ようみ)【左ルビ:はけものこたま】野狐(やこ)【左ルビ:のきつね】のたぐひなにともしれぬ  やまひには   桃奴(とうぬ)《割書:桃(もゝ)の木の梢(こすへ)に落(おち)ずして久しく|ひつ付てあるくろきもゝなり》粉(こ)にして   酒(さけ)にて用(もちひ)てよし          医綂【四角の囲み線】 ◯又方   両手(りやうて)の大指(おやゆび)二 本(ほん)縄(なは)にてくゝり爪(つめ)肉(にく)四所(よところ)の角(かど)   に灸(きう)してよし灸(きう)の仕(し)やう癇(かん)《割書:卅四丁目|》に   図(づ)あり見 合(あは)すべし